文楽を観た後、レストラン『PORTUGALIA~ポルトガリア~』 さんに行ってまいりました。大阪で唯一のポルトガル料理店です。出迎えてくださるのは櫻庭さん。東京のポルトガル料理のお店にご勤務されている頃からの長いお付き合いです。私がファドを日本語で歌いたいと話したときに、励ましてくださったのはもう何年前になることでしょうか。
アミューズの鰯と鮪のパテとブラックオリーブをいただきながらメニューを決めます。文楽の幕間でお菓子をつまんでいたので、今回はあっさりめのお料理をリクエストしました。前菜は、牛肉のソテーを細かく切ってピクルスやオリーブと和えたもの。‘Pica-Pau’(Woodpecker)というかわいい名前がついています。啄木鳥が小さな餌を巧みに啄ばむイメージからついたのでしょうか?メインはバカリャウと菜の花の蒸し物です。いただきながら干し鱈のお話をひとしきり。
食後には白と赤二種類のポートワインをいただきました。白のポートワインは食前酒に、といわれることもありますが、いただいたものは樽で熟成されていて芳醇な味わいです。美しい琥珀に色づいています。
ポートワインを傾けながら、デザートには潔いまでに甘い修道院の卵菓子を選びました。日本に伝来した南蛮菓子のひとつ、「鶏卵素麺」のオリジナル版です。
秋も深まり、ジビエの季節となりました。次回は是非、うさぎの煮込み料理をいただきたいと思っています。