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衣装のこと 『 chula 』


ステージで着る衣装選びは毎回楽しく悩ましく、季節や会場にもマッチするよう、ライブの練習を重ねるごとに、どんな衣装がいいかイメージをかためていきます。
今回ご紹介するのは『 chula 』。スペイン発、ベトナムハノイに工房と本店をもつドレスメーカーです。華やかさも申し分ないけれど、ステージでなくても使うことができるドレスで、とても気に入っています。
そもそも、ハノイに本店がある Ipa-Nima のバッグが好きで、13年前の創業時から通っていますが、国際的に人気が出て、お店がだんだんと大きくなり、いつしか服を扱うようになりました。「こういうドレスを待っていました!」 と言っていい作品ばかりですぐにワンピースを購入。当初、ドレスもイパニマのバッグデザイナー、Christina Yu のデザインだとばかり思っていましたが、chula は独立したブランドだったのです。それを知ってから、私は工房にも通うこととなりました。スパニッシュデザインをハノイで縫って発信しているデザイナーのお二人・・・ポルトガルの歌を日本語で歌っている私にとっては、西欧とアジアの組み合わせという共通点から、このドレスに同士の感覚が芽生えてしまうのです。

chula の工房はタイ湖(西湖)のほとりにあります。庭があり、何棟かが連なる広いお屋敷をそのまま使っているようです。ハノイで流行りの金魚が泳ぐ池を右手に見ながらとても開放感がある受付を抜け、商品でもありサンプルでもあるドレスがずらりとぶらさがっている部屋へ。一枚一枚くぐるように見ていくだけでわくわくします。試着室の入口に飾られている、ポストカード大のデザイン画が連なったタペストリーも色鮮やかです。
ドレスの生地はシルクで、もちろんハンドメイドです。デザインの模様は刺繍やパッチワークで表現しています。デザインにはいくつものパターンがあり、既製品から選ぶこともオーダーすることも可能です。
写真左は‘lines + lines’ というコレクション。お揃いのロングコートと着ても華やかさが増します。

一月のLIVEでは、槇オリジナルの色にしてもらったドレスを着て歌う予定です。デザインは chula blog の中にあります。どうぞお楽しみに。
『 chula 』 日本語サイト