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Movies


Aranjuez Mon Amor 〜アランフェスの薔薇〜

盲目の作曲家Joaquin Rodrigoの「アランフェス協奏曲」第2楽章の有名な旋律は、内戦で荒廃した祖国への悲歌ですが、ギターと管弦楽のためであって歌詞はありません。しかし隣国のフランスで、銃殺刑に斃れた恋人を悼む詞 […]



La Gavina 〜かもめ〜

Fadoの「かもめ」といえばアマリア・ロドリゲスが歌ったGaivotaです。カモメに人生を託す歌はスペイン南東のカタロニアにもあります。フランス国境に接しバルセ­ロナが中心の地域ですが、言語もスペイン語と違います。ファド […]



Canto o Fado 〜ファドを歌おう〜

Fadoは失恋や放浪を歌った暗い歌ばかりではありません。夜ごと、ファドハウス(casa de fados)には常連が集まって、聞きなれた歌を歌手といっしょに口ずさみ、やがて手拍子と合唱でにぎやかにフィナーレ。この曲もその […]



Coimbra 〜コインブラ〜

コインブラはポルトガルの13世紀に始まる古い大学がある古都。首都リスボンの下町で歌われる庶民のFadoと違い、学生たちに歌われたという上品なFadoの発祥地です­。歌詞の中に大学にまつわる言葉が多いのはこのためです。また […]



Loucura 〜狂おしく〜

ファドは「運命」という意味。すると、ファド歌手(ファディシュタ)は運命を司る神なのでしょうか? 生身の人間は巫女のように「もの狂い」に憑かれないと、ファドは歌えないのかもしれません。LOUCURAは、ファドのレゾンデート […]



Ai Mouraria 〜アイ・モウラリア〜

リスボンの丘の迷路のような露地と坂道を歩く人は、はてしない郷愁を覚えます。モーラリアもその街の一つ、かつてイベリアがイスラム圏だった時代の名残である「ムーア人の町」という意味ですが、その面影はもはやない代わりに、ファドに […]



Vagamund 〜砂漠の海〜

ファドには放浪の民ロマ族(ジプシー)の旋律が流れています。この歌もそのひとつで、Vagabond(放浪者)とmundo(世界)の合成語でしょう。一所不住の魂を歌いながら、蜃気楼にゆらめく地平線のかなたに、緑のオアシスを求 […]



Làgrima 〜涙〜

アマリア・ロドリゲスが自ら作詞して歌ったファドの悲痛な名曲です。失恋に悶々として、せめて私が消えたら、涙を一粒だけでも、 という詞はずっしり重く、黒いショール(ファディシュタが歌うときにまとう)も歌詞に登場します。最近の […]



Mãe Preta/Barco Negro 黒い母・黒い舟

日本で最も有名といっていいファド「暗いはしけ」。映画「過去を持つ愛情」でアマリア・ロドリゲスが歌い、ちあきなおみさん(「始発…まで」日本語詞:吉田旺)も、岸洋子さん(日本語詞:岩谷時子)も歌った名曲です。原曲 […]



Foi Deus 〜それは神様〜

11年5月に東京・南青山MANDALAで行ったライブ冒頭の曲。つらい人生をなぜ歌うかを神にひとり語りする敬虔な曲。壁のマ リア像の前で数珠をつまぐりながら、バラの香り、金の太陽、銀の月を心をこめて歌い上げる光景をご想像く […]



Os senholes da guerra 〜戦士たち〜

戦争をテーマにしたマドレデウスによる新感覚のファドです。Madredeusは’O Pastor’でマガリャンエスのギターとサルゲイロの澄んだ声で一世を風靡しました。暗闇のなかで戦い続ける悲壮な戦士 […]



Ne me quitte pas 〜いかないで〜

1959年ジャック・プレルが作ったシャンソン。日本での金子由香利さん他の歌唱は、女が男に未練を語る歌詞ですが、ブレルの詞は男が女に愛の未練を残す気持ちを詩的に表現したものです。Jazz歌手のNina Simoneがフラン […]



Gaivota ~かもめ~

ちあきなおみさんは引退が惜しまれる歌手で、ファドをフィーチャーしたアルバム「待夢」があります。この曲も「酔いどれ船」として収録されていますが、歌詞はアルバムのオリジナルです。原詞は、リスボンの港の空に舞うカモメに恋人を亡 […]



Novo Fado da Severa ~セヴェーラの道~

ファド発祥の地アルファマ地区でMaria Severa Onofriana(1820-1846)は生まれました。彼女はリスボンで最初に名声をあげたファディシュタだそうです。しかし結核を患い26歳で夭折します。彼女の死を悼 […]



Primavera ~春~

ポルトガルの「演歌」ファドは、朝日新聞朝刊の漫画「ののちゃん」でもときどきポルトガル語の歌詞が載って、読者を戸惑わせるが、このプリマヴェーラ(春)も、高校生のストリートシンガー、吉川ロカが歌っていました。悲しい「不吉な春 […]



Vou dar de Beber a Dor ~抜けがらの家~

槇さんのファド ファーストアルバムのタイトルは「桜桃酒〜Ginjinha〜」、つまりポルトガル北方のオビドゥスの名産――サクランボ酒Ginjaにちなんでいます。この「抜けがらの家=マリキーニャシュの家」はたぶん、もとは娼 […]



Maria Lisboa ~マリア・リシュボア~

「子供たちが空に向かい、両手を広げ鳥や雲や夢までも……」という「異邦人」は1979年のヒット曲です。実はこの歌にはファドの原曲があり、それがリスボンの街を魚売りマリアに見立てたファドなのです。名曲 […]



Lisboa Rainha do Mar ~リスボン海の貴婦人~

Madredeus(マドレデウス)のゆっくりとしたバラード調のファドです。これは海洋民族だったポルトガル人が、最後に帰る港リシュボア(リスボン)を、女王にたとえ た「Lisboa Lainha do Mar(リスボン海の […]



O Pastor ~聖なる羊飼い~

古典的なファドではありません。Madredeusは80年代から活躍していたポルトガルのバンドですが、その心はfadoだと思います。「O Pastor」は日本では「海と旋律」のタイトルですが本当の意味は「羊飼い」です。西欧 […]